ミナミブログ!

南綾子です。小説書いてます。
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34歳
新刊発売中です。婚活1000本ノック。


前回の記事でもふれましたが、ついに34歳になってしまいましたよ……。

もうね、ここまでくると「子供の頃は34歳ぐらいには子供の一人ぐらい……」なんてことは考えませんよ。ていうかわたしはむしろ園児の頃から「友達全員結婚したのにわたしだけできなかったらどうしよう」みたいな不安にさいなまれていたタイプなので、まあ思った通りの人生を歩んでいるともいえます。不安って不幸を引き寄せますね。

ていうか34歳うんぬんより、受賞してから丸十年ですよ……信じられますか(誰に聞いているんだろえへへ)。まあ単行本出たのはその二年後なので、デビューでいうとまだなのですが、しかし十年……。こんなに売れないまま十年も小説書いてるって我ながら運がいいのか悪いのか。新刊の中にも書いたことなんですが、これって才能とかは全く関係なく、わたしが編集者に刃向かわずわがまま言わず、言われたことはなんでも引き受ける町工場のようなスタンスでやってきた所以のような気がします。まあ、はっきり言うと人望ですね(ドヤ顔)。っていっても、人望であと十年やれるかって言ったらまあ無理なんだろうけどもね。

ところで、24歳って自分にとってはすごく転機となった時期でした。というより、それまでがものすごい行き詰まっていたんですよね。新卒入社した会社(ちなみに、有給とったらクビ、健康診断ガン無視の超ブラック企業だった)を二年でやめ、何の当てもなく上京して二年。ちなみに上京した理由はとにかく名古屋を出たい、あと地方じゃなく全国の仕事がしたい、みたいなぼんや〜っとしたものでした。で、なんとなくテレビの仕事がしたくて脚本家スクールとかに通ったりもしたけれど数週間でやめてしまい、どうでもいいバイトで食いつなぎながらいい加減にダラダラと小説を書いていました。一年目は普通のバイトをしていたのですが、二年目に結構大きな企業の派遣社員になったんですね。結構じゃないや。もうね、すげえ大企業。で、その大企業の人たちと一緒に仕事するんだけど、まさにわたしのしらない世界がそこにありまして。朝九時に出社して夕方5時に退社、ときどき気まぐれに半休とって遊んで月収三十万、ボーナス百万みたいな。まあ金額はテキトーだけど。正直、就職活動していた頃は、学校の推薦で大きな企業の事務員さんとかになっていく同級生に対し「つまんない人生、プ」とか思っていたわけですよ。でもさ、なんていうか、まじめに働いて、それなりに稼いで、家庭を築いて子供を育てていく、それって生き物としてすごく真っ当で、そして生き物として真っ当であることの中に幸せってあるんだなってことに、その頃やっと気づいたんですよ。わたしはなんというか、今のわたしは本来のわたしじゃないわ的な埋めても埋めても埋まらない欠落感だけに支配されて行動していたというか。それで気づいたら何者にもなれないまま24歳。その上、当時つきあっていた男と全然うまくいってなくて、もう人生ズンドコ。このままわたしは一生狭い狭いアパートで貧乏暮らしを続けるんだ、もうやり直しなんてできなんだわーん、なんて毎日メソメソ泣いていました。ちゃんとどっかの会社の正社員になったほうがいいかなとか急に思い立ってあちこちの会社に履歴書を送ったり(ほとんど門前払い)、横浜スタジアムのリリーフカーのお姉さんになって野球選手と結婚すればいいんだと思って審査受けにいって落ちたり、23歳の夏から秋に冬にかけては、なんかもうすさまじい迷走っぷりでしたね、今思い返しても。それで年明け、24歳になったばかりの頃、男絡みで大事件が起こってメソメソどころか暴発状態になり、もうなんかすべてがうまくいかなくてわけわかんなくて、それでわたしスウェーデンに行こうって思ったんです。オーロラを見るのと犬ぞりやるのが目的でした。バカなの?って思いましたね?わたしも今になってそう思います。しかしその頃は冗談じゃなく、マジでした。本気と書いてマジのほうのマジです。旅行会社に申し込みして資料も送ってもらい、日程も決めてあとは入金するだけ(確か三十万ぐらいでほとんど全財産だった)になったところで、新潮社から電話があって、秋に応募した小説が大賞を受賞したと知らされたのでありました。

その後本を出すのに二年もかかってるし、ご存じのように本も売れなくて、受賞をきっかけに世界の景色のすべてが変わったパア〜みたいな心持ちにはなってないですけど、しかしまあ目の前にやらなければいけないことがドカンと山積みになってそれに必死で取り組んでいるうちに、男とうまくいかなくなっても泣かなくなったし、不安や欠落感がなくなったわけではないけれど、でも以前ほどではなくなりました。

で、現在34歳ですよ。詳しくは書きませんけど、結構また人生行き詰まってきてますよね、ここにきて。でね、思い返すと14歳も結構な転機っぷりだったんですよ。まずね、その前に暗い時期があるわけですけど、中二の途中までわたし人生すごく辛かったんです。友人にも恵まれない感があったし、ヤンキーの先輩にも目をつけられるし、片思いの男子にはストーカー扱いされるし、そして何より勉強ができない。いじめとかなかったけど、やっぱ多感な時期だったので死にたいなーみたいに思って、包丁を手首に当てたこともあるんですよ、実は奥様。ところが14歳前後、ひょんなことがきっかけですごく気の合う友達ができて毎日が楽しくなった。あと、勉強のコツがつかめて成績が上昇し、公立の普通科がねらえるようになった。あと、デブだったのが痩せた。とまあ、14歳も暗→明への展開がありまして、この十年周期がマジならあなた、今わたしキテるんじゃないのコレ! 今年の終わり頃には最後の独身大物俳優とかと結婚しているかもしれないんだッ。

なんだかよくわからない文章になってしまった。
とりあえず、新刊の内容は次回以降。
 
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