ミナミブログ!

南綾子です。小説書いてます。
<< お詫び | main | アラサーおんなのすっぴんトーク >>
新刊でました。
 書かねばならないことが多すぎて何をどうしたらいいのかわからないので。


 とりあえずいきなりですが豊島ミホ氏の結婚騒動をわたし視点で語りたいと思います。ちなみにご夫妻には無許可ですがそんなもん知るかですでへへ。
 本人はブログで「周りの人に黙ったままいろいろ決めた」みたいなことを書いていますが、なぜだかわたしはここ一二年、ミホ氏と異様なほどの仲良しでありまして、実況レベルで報告を受けていました。身内以外ではもしかすっとわたしが一番詳しかったのかもしれない。
元日にいきなり入籍にして世間を驚かせたミホ氏ですが、思えばちょうどその一年前は、東京の小さな部屋で一人きりで年を越し、そのまま一人きりで初詣に出かけるという、三十過ぎの女がやるにはあまりに惨めすぎる年末年始を過ごしていました。わたしも人のこと言えた立場じゃないのに、「かわいそうなミホ」と思ったりしていました。
 その頃のミホ氏は理由はよくわかんないけど、はっきりと”結婚あきらめる宣言”をしていました。ていうかその理由も何回かちゃんと聞いた気がするんだけど、わたしには理解できないままでした。ミホ氏は作家をやめたときもそうですが、他人が聞いてもよくわからない理由でわりと大きな決断を下す人なので、わたしは大して気にせず、今はそんな気持ちなのね、などと思っていました。
 ところがです。たぶん……3月が4月ぐらいだったのかな。確か占い師に「結婚してもいいのよ」みたいなことを言われたのをきっかけに、一転して”婚活やるっきゃない”モードに切り替わり、わたしにも前のめりで婚活話をしてくるようになりました。わたしは小説のネタ探しもかねて数年前から婚活していたので、内心「合コン要員一人ゲットオオオ」などと高ぶりつつ、それを悟られぬようなるべく軽めに「まあまあとりあえずは合コンいく?」なんて誘ってみたのですが、しかしなぜだかいまいち乗ってこないミホ氏。それどころか特別これとった行動を起こす気配もなく、婚活宣言以降やったことといえば、”婚活してると周りの人に言いまくる””親に相談する””婚活サイトではなく、なぜかヤリ目メインの出会い系サイトに登録し、案の定ヤリ目男しかいなくて意味もなく絶望する”ぐらいだったと思います。まあ要するに、何もしていなかったです。その間、わたしは毎週のように合コンいったりサイト活動をしたりとせっせと婚活していました。そして、五月の半ばぐらいでしょうか。ミホ氏は何にもしていない状態のまま、「もう婚活いいやー、疲れた」などと言い出したのです。一体何に疲れたというのか。正直、ふざけんなと思いました。
 で、ご主人と出会ったのは、その直後のことでした。
 デートに誘われた晩、ものっそいハイテンションのメールを送ってきたときのことをわたしはよーく覚えています。誰にも言わないで、と言われたのに自分一人ではとてもこの事態を抱えきれなくて、婚活仲間の編集者にこっそりしゃべっちまいました(ミホ氏ごめん)。それからはもう、婚活中の独身女性がボーナス三回分を差し出しても手に入れたいと願うといわれる、いわゆるトントン拍子の展開。ミホ氏とご主人のお付き合いが成立したのは夏のさなかのことでした。その日は東京でも三十五度ぐらいまで気温が上昇したのですが、わたしはといえば、自宅のエアコンが落雷でぶっ壊れたせいでちょっとゆるめのサウナと化した部屋の中、ときどき水風呂で体を冷やしつつ大幅に締め切りを過ぎた原稿と格闘するというみじめすぎる有様。今、思い出してもわたしがかわいそうでわたしが泣けます。ボーナス三回に子供の頃からのお年玉貯金も差し出すのでトントン拍子の神様はやくわたしのところにきてください。
 話がそれました。ミホ氏に戻ります。といってもここからはとくに語ることはありません。お付き合い成立の報告から一ヶ月もしないうちに同棲すると言いだし、あっという間に彼の部屋に転がり込んで、やがて「彼氏」が「婚約者」になり、話の流れからいってこれは元日入籍だろうなあと思っていたら予想通りに入籍しやがりました。
 と、まあこんな感じで、冒頭に記したようにわたしはわりとリアルタイムで二人の進捗状況を把握していました。が、よく考えてみると、そのときそのときの状況は事細かに聞いていたのに、ご主人の人となりに関しての情報が、あまり、いやほとんどないない。わたしの知り合いの中でも運動音痴ダントツ一位のミホ氏に「サッカーの試合を見に行こうぜ」というトンチキな誘いをした男の人、という認識のまま更新されません。今後もわたしはご主人に会わせてもらえそうにないので、わたしの中では永遠にミホ氏の夫はトンチキデートの男と刻まれたままなのでしょう。
 ところで、ミホ氏は自分のブログでご主人との出会いを「だからもう100%運。運です、ごめんなさい。」とか言ってますけどね。わたしはそうは思いませんよ。ミホ氏は結構ミホ氏なりの、努力……うーん違うな。なんて言ったらいいかわかんないけど、ミホ氏なりの何かでわりと能動的にご主人を捕まえたんだとわたしは思っています。そのあたりのことは実は、リアルタイムで観察しながらそのとき書いていた原稿に反映させたりしました。

で、その原稿ってのが!

新刊「婚活1000本ノック」です!(要するにミホ氏の結婚は壮大な前フリ)

新潮社 1620円


すでに発売中です!
読めばあなたも結婚できるかも!?
中身についてはまた次回。
| minaming0610 | - | 19:48 | - | - | -
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>